たにしきんぐダム

プログラミングやったりゲームしてます

やりたいこと・学びたいことがたくさんある焦り・急がば回れ

散文 何だか最近ソフトウェア開発者として焦りを感じている

知りたいことや学びたいことがたくさんある。WasmやRISC-V・コンパイラ最適化やLLVMについてだってもっと深く知識を身に着けたい。

とはいえ時間の全てを勉強に投げ出すわけにはいかない。仕事はあるし生活もある、優先度をつけてやっていかないといけない。しかし深い知識を身につけるには時間がかかる。

本やドキュメントをこつこつと時間をかけて読み続けるしかないのだが、早くそれを分かりたいという気持ちが先行して、ついショートカットしようとしていきなりそれらのプロダクトのコードを読もうとしてみたり、ちょろっと表面を触って分かった気になろうとしてしまう。そしていきなり事前知識が少ない状態でそれらのプロジェクトのコードを読もうとすると当然たくさんの未知の情報に圧倒されて惨めな気分を味わうことになる。(戒め)

ちゃんと本やドキュメントを一から読んで、知識を積み上げていくしかない。高速にコツコツしないといけない。

一方で、仕事で学びたいことを同一分野にしてやると仕事しながら自分の身につけたいことを知れてハッピーではあるのだが、その仕事にありつくためには、その分野について知識や経験がなくてはならない。しかしある程度歳を取ってから未知の分野にジョブチェンジみたいなのは結構ハードルが高いような気がして、また更に焦りを感じてしまう。(とはいえ本当にそれを専門にしたいのなら、例え給与ががっつり下がったとしても飛び込まねばならないだろう)

戦略的には現状の仕事をうまいこと自分の次に身につけたいことに寄せていって、今の仕事の範囲内で自分の身につけたいことを学んでいくのが良いのかな。

いったんキャリアのこととか忘れて、焦りもなにもなくただ純粋に楽しみのために学ぶっていうことがまたできるようになりたい。何かを勉強するときいつも頭の片すみにそれがどう役に立つかみたいなことがよぎってしまう自分が嫌だ

ScalaMatsuri 2024 で Scala の WebAssembly 対応について話しました / スタッフとして参加しました

2024年6月に開催された ScalaMatsuri 2024 に参加しました!

Scala to WebAssembly: How and Why

今回は久々の大規模オフライン開催で、会場は久しぶりにお台場のプラザ平成でした。この会場でのScalaMatsuriに参加したのは5年前の2019年(と2018年に初参加)だったので、とてもエモい気持ちで会場に向かいました。

今年はスピーカー兼スタッフとしての参加で、スピーカーとしては最近開発しているScalaのWebAssembly対応について話し

speakerdeck.com

スタッフとしては、プログラムの選定や翻訳・(@scala_jp@scalamatsuriの)SNS運用・(会場でたまに)通訳などをさせていただきました。大変だったけど楽しかった!来年以降もScalaMatsuri運営に関わっていきたい😎


久々の大規模オフライン開催だったのでどうなるか少し不安ではありました。蓋を開けてみれば大盛りあがりの2日間で、ScalaMatsuriという名の通りお祭りのような賑わいで、久しぶりに技術イベントの熱気を感じることができました。

オープニング

休み時間/企業ブース

無限コーヒー

また今年は海外からの発表/参加者が多く、国内国外ともに主にオンラインでしたやりとりしていなかった人と初めて/久しぶりに会うことが出来てよかった

楽しくScala書いていくぞ〜と思える良いイベントでした、また来年も参加したい!

スポンサーブースも楽しかった、ありがとうございました!!!


過去のScalaMatsuri

tanishiking24.hatenablog.com

developer.hatenastaff.com

神奈川から大阪へ引っ越しました

多摩川浅間神社より

2024年4月25日に神奈川県川崎市から大阪府茨木市に引っ越しました。前回の引っ越しは2020年9月だったので、3年半程度を関東で過ごしたらしい

tanishiking24.hatenablog.com

神奈川への引っ越しは東工大への進学がきっかけでしたが、大学院は休学中。修論以外の単位はとっているのだけれど、納得のいく研究テーマが思いつかないまま最近は仕事が楽しく(ScalaのWasmGCコンパイラバックエンドの開発をScala Centerと共同でやっている)卒業失敗してしまっている。(Wasmコンパイラ関連でうまいこと修論できないかな〜)

京都に7年半ほど住んでいたので関東から戻ってきたという感じだし、大阪にはこの半年間足繁く通っていたのだけれど以下の理由でとても気に入っている

  • 関西在住の友人が多い
  • (人口に対する)カフェやレストランの数が多い
  • 京都よりも気候や市政が好み
  • 何もかもが安い。家賃・外食費が顕著(東京で金銭感覚を破壊されただけかもしれない)
  • ボルダリングジムが多い
  • 梅田やなんばを除けば、人がそれほど多くなくて過ごしやすい
  • 自転車で行動しやすい

関東は住めば都になるかなと思ったけど3年半住んでも not for me だった。人が多いのがとても苦手で、仕事はフルリモートなのでそれはそう。

とはいえ悪いことばかりではなく、関東の良かったところといえば

  • 関東在住の友人と直接会って遊ぶ機会が格段に増えて交流を深められた
  • 良いボルダリングジムが多く、しばらくやってなかったボルダリングに再びハマることができた
  • 羽田と成田から国際線がたくさん出てて便利

引っ越しにあたって関東でいろんな人と会っておこうと思ったが忙しくて無理だった…また東京に行く機会はあると思うのでそのときはよろしくお願いします〜

大学入学から10年くらいずっと1人暮らしだったけれど、これを機に2人暮らしになりました。どうなるか楽しみですね。

茨木市の文化・子育て複合施設「おにクル」から

スペイン・マドリード旅行記 2023年9月

2023年9月にScalaDays Madrid参加のためにスペイン・マドリードに10日ほど滞在しました

tanishiking24.hatenablog.com

気温・町並み

マドリードについて最初に思ったのはまじで気温がちょうどいい、9月は暑い日でもせいぜい30℃くらいまでしか上がらず、よく晴れ、カラッとしたよい天候だった。空港から乗ったタクシーのおっちゃんに"今日は30℃まで上がってめっちゃ暑いよ〜"って言われたが、日本は先週40℃までいきました...

宿周辺、建物がカラフルで緑も多いので歩いてて楽しい

近所のスーパーで買い物する。でかいカバンを持って歩くと万引きと疑われるため入口のロッカーにカバンを預けないといけない...らしいけどトートバックくらいなら大丈夫らしい

Airbnbで泊まった部屋は家主の住んでいる2LDKの一部屋を間借りするタイプのやつ、家主さんはめっちゃいい人だったし、そこに住んでる犬と猫はめちゃくちゃ人懐こくて最高だった(肖像権のため写真なし)。

ボルダリングジム (Sputnik Climbing Legazpi)

着いて少し仮眠をした後、近所の大型ボルダリングジムに遊びに行く(というかジムの近くに宿をとったのだ)

maps.app.goo.gl

Sputnik Climbing Legazpi

カフェスペース

めちゃくちゃ広くて全体的に壁の使い方が贅沢だしマット外のスペースも広い。ヨガスペースやトレーニングスペースからカフェまで併設されている。住ませて...。現地のクライマーの人にアドバイスを求められて、一緒にセッションしてinstagramを交換するなどして楽しかった。(最初はスペイン語で話しかけられたが、スペイン語わからんって言ったら英語に切り替えてくれた)

スペインの朝夜は遅い・匂い

マドリードの夏は日の入りが非常に遅く、21時くらいでもまだ結構明るく、22時でやっと暗くなる。夜行性人間には嬉しいことにスペインは文化的に朝が遅く夜も遅い、朝は10時くらいに起きてきて、夜ご飯は22時-23時で寝るのも25時くらいとかが割と普通らしい。なので夜出歩くのは(安全な地域なら)それほど怖くない。とはいえ置き引きやスリは多いらしいので気をつけましょう

朝6時みたいな朝焼けしてるけど実際は朝9時頃

夜9時でやっと日の入りくらい

23時でも飲食店はかなり賑わっている

町の中心部や高級住宅街は良いのだけれど、少し中心部から外れた飲食店街は結構匂いがきつかった。動物(犬、人間も?)の糞尿、食べ物、香水、Vaperが混じって渋谷みたいな悪臭がして結構ストレスだった。特に歩きながらVaperやってる人がかなり多かった、あの甘ったるい匂いかなり苦手だ

プラド美術館

www.museodelprado.es

ブルーピリオドで見たベラスケスの作品や、「我が子を食らうサトゥルヌス」などのゴヤの黒い絵シリーズも展示されている。サトゥルヌス、生で近くで見ると食われてる子供の断面がすごい生々しく描かれててだいぶグロかった...。風景画とかもすごく良かったんだけど画家の名前忘れちゃった...

美術館外観
美術館周辺も緑が生い茂っていて綺麗

カフェ・英語

ワーケーションということでカフェで仕事したりもしていた。お値段はそこそこ、10ユーロは1600円じゃなくて10ユーロなんだって自分に言い聞かせないと正気を保てない。カフェにもワンちゃんがおすわりしていることが多くてかわいい。

スタバでラテとサンドイッチ注文すると、今日が初日の店員さんに「もうちょっとゆっくり注文して!今日が初日なのよ〜」と言われたり、名前を聞かれてRikitoと応えると発音が難しくて「あ゛?」と言われたりする。「Ricky」のほうがやっぱり発音しやすいのよね。

左はスタバ、ガラス張りでおしゃれ

ところで町中のカフェやスタバみたいな大手チェーンの店員さんは英語結構通じるけど、街から離れたカフェ・バー・レストラン・スーパーの店員さんは全然英語通じない。ボルダリングジムの最初の入館も結構苦労したし、バーでコロッケを16個注文しようとして言葉が通じず危うく64個注文するところだった。少なくとも数字の数え方くらいは勉強しておくと便利。

観光地

エステ公園・Temple of Debod や周辺

カンファレンスで知り合った現地の人に近くによい観光スポットあるよと連れて行ってもらう。景色が良かった

Puerta Del Sol やその周り

maps.app.goo.gl

スペインの美食が集まるサンミゲル市場にも行きたかったけれど、期間中ずっと改装工事していて行けなかった... Mercado San Miguel | mercado


この後ポーランドに移動して10日ほど滞在した後日本に帰りました。

スペイン、食べ物も美味しいし、何より朝も夜も遅い文化とかが最高。次はバルセロナとか行きたいな

tanishiking24.hatenablog.com

Twitter上でのプログラミングに関する論争から距離を置いている

https://imgs.xkcd.com/comics/duty_calls.png

xkcd: Duty Calls

Twitter(X)では日夜ソフトウェアエンジニアたちが活発に最強のプログラミング言語や設計やコーディングスタイルなど、答えのないなにかについて意見を交わしている。こういう話が好きな人はやると良いし、自分の著作などに対して間違った意見を述べられ仕方なく論争に巻き込まれている場合などもあるかもしれない。

個人的にはああいった話題にいっちょかみするのは不思議な快感があるもの、得られるものはないのに無駄に疲れるなとも思っているので意識的に距離を置いている。

ところで Scott Hanselman の Scaling Yourself というプレゼンがとても好きで1年に1回くらいは視聴している。プレゼンの内容は大まかに言うと、多くのことを為したいと思うのなら自分にとって何が大切で何が大切ではないかを見極め、大切なものに注力しよう、という話。この中で Twitter 上での議論(argue (discuss ではない))に対する言及が面白かったので書き記しておく。話し口がとても面白いので是非見てみてね。

youtu.be

arguing on Twitter is the worst thing that you can do, and we're guilty of doing it.

No one has ever come up to me and said "Man, I am so glad that you argued with me on Twitter, completely changed my life, I've converted to Buddhism now, and you know I I've got a smaller house and we got a Prius". Never happens if you talk to someone on Twitter.