たにしきんぐダム

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スペイン・マドリード旅行記 2023年9月

2023年9月にScalaDays Madrid参加のためにスペイン・マドリードに10日ほど滞在しました

tanishiking24.hatenablog.com

気温・町並み

マドリードについて最初に思ったのはまじで気温がちょうどいい、9月は暑い日でもせいぜい30℃くらいまでしか上がらず、よく晴れ、カラッとしたよい天候だった。空港から乗ったタクシーのおっちゃんに"今日は30℃まで上がってめっちゃ暑いよ〜"って言われたが、日本は先週40℃までいきました...

宿周辺、建物がカラフルで緑も多いので歩いてて楽しい

近所のスーパーで買い物する。でかいカバンを持って歩くと万引きと疑われるため入口のロッカーにカバンを預けないといけない...らしいけどトートバックくらいなら大丈夫らしい

Airbnbで泊まった部屋は家主の住んでいる2LDKの一部屋を間借りするタイプのやつ、家主さんはめっちゃいい人だったし、そこに住んでる犬と猫はめちゃくちゃ人懐こくて最高だった(肖像権のため写真なし)。

ボルダリングジム (Sputnik Climbing Legazpi)

着いて少し仮眠をした後、近所の大型ボルダリングジムに遊びに行く(というかジムの近くに宿をとったのだ)

maps.app.goo.gl

Sputnik Climbing Legazpi

カフェスペース

めちゃくちゃ広くて全体的に壁の使い方が贅沢だしマット外のスペースも広い。ヨガスペースやトレーニングスペースからカフェまで併設されている。住ませて...。現地のクライマーの人にアドバイスを求められて、一緒にセッションしてinstagramを交換するなどして楽しかった。(最初はスペイン語で話しかけられたが、スペイン語わからんって言ったら英語に切り替えてくれた)

スペインの朝夜は遅い・匂い

マドリードの夏は日の入りが非常に遅く、21時くらいでもまだ結構明るく、22時でやっと暗くなる。夜行性人間には嬉しいことにスペインは文化的に朝が遅く夜も遅い、朝は10時くらいに起きてきて、夜ご飯は22時-23時で寝るのも25時くらいとかが割と普通らしい。なので夜出歩くのは(安全な地域なら)それほど怖くない。とはいえ置き引きやスリは多いらしいので気をつけましょう

朝6時みたいな朝焼けしてるけど実際は朝9時頃

夜9時でやっと日の入りくらい

23時でも飲食店はかなり賑わっている

町の中心部や高級住宅街は良いのだけれど、少し中心部から外れた飲食店街は結構匂いがきつかった。動物(犬、人間も?)の糞尿、食べ物、香水、Vaperが混じって渋谷みたいな悪臭がして結構ストレスだった。特に歩きながらVaperやってる人がかなり多かった、あの甘ったるい匂いかなり苦手だ

プラド美術館

www.museodelprado.es

ブルーピリオドで見たベラスケスの作品や、「我が子を食らうサトゥルヌス」などのゴヤの黒い絵シリーズも展示されている。サトゥルヌス、生で近くで見ると食われてる子供の断面がすごい生々しく描かれててだいぶグロかった...。風景画とかもすごく良かったんだけど画家の名前忘れちゃった...

美術館外観
美術館周辺も緑が生い茂っていて綺麗

カフェ・英語

ワーケーションということでカフェで仕事したりもしていた。お値段はそこそこ、10ユーロは1600円じゃなくて10ユーロなんだって自分に言い聞かせないと正気を保てない。カフェにもワンちゃんがおすわりしていることが多くてかわいい。

スタバでラテとサンドイッチ注文すると、今日が初日の店員さんに「もうちょっとゆっくり注文して!今日が初日なのよ〜」と言われたり、名前を聞かれてRikitoと応えると発音が難しくて「あ゛?」と言われたりする。「Ricky」のほうがやっぱり発音しやすいのよね。

左はスタバ、ガラス張りでおしゃれ

ところで町中のカフェやスタバみたいな大手チェーンの店員さんは英語結構通じるけど、街から離れたカフェ・バー・レストラン・スーパーの店員さんは全然英語通じない。ボルダリングジムの最初の入館も結構苦労したし、バーでコロッケを16個注文しようとして言葉が通じず危うく64個注文するところだった。少なくとも数字の数え方くらいは勉強しておくと便利。

観光地

エステ公園・Temple of Debod や周辺

カンファレンスで知り合った現地の人に近くによい観光スポットあるよと連れて行ってもらう。景色が良かった

Puerta Del Sol やその周り

maps.app.goo.gl

スペインの美食が集まるサンミゲル市場にも行きたかったけれど、期間中ずっと改装工事していて行けなかった... Mercado San Miguel | mercado


この後ポーランドに移動して10日ほど滞在した後日本に帰りました。

スペイン、食べ物も美味しいし、何より朝も夜も遅い文化とかが最高。次はバルセロナとか行きたいな

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Twitter上でのプログラミングに関する論争から距離を置いている

https://imgs.xkcd.com/comics/duty_calls.png

xkcd: Duty Calls

Twitter(X)では日夜ソフトウェアエンジニアたちが活発に最強のプログラミング言語や設計やコーディングスタイルなど、答えのないなにかについて意見を交わしている。こういう話が好きな人はやると良いし、自分の著作などに対して間違った意見を述べられ仕方なく論争に巻き込まれている場合などもあるかもしれない。

個人的にはああいった話題にいっちょかみするのは不思議な快感があるもの、得られるものはないのに無駄に疲れるなとも思っているので意識的に距離を置いている。

ところで Scott Hanselman の Scaling Yourself というプレゼンがとても好きで1年に1回くらいは視聴している。プレゼンの内容は大まかに言うと、多くのことを為したいと思うのなら自分にとって何が大切で何が大切ではないかを見極め、大切なものに注力しよう、という話。この中で Twitter 上での議論(argue (discuss ではない))に対する言及が面白かったので書き記しておく。話し口がとても面白いので是非見てみてね。

youtu.be

arguing on Twitter is the worst thing that you can do, and we're guilty of doing it.

No one has ever come up to me and said "Man, I am so glad that you argued with me on Twitter, completely changed my life, I've converted to Buddhism now, and you know I I've got a smaller house and we got a Prius". Never happens if you talk to someone on Twitter.

数年間継続している「調べごとメモ」の話

数年間継続している「作業メモ」の話1日1ファイル、「調べたこと」「やったこと」を日報として残す | gorou style を見て、僕もやってる!1日1ファイルじゃないけど!と思ったので適当に書く。

3年くらい前から何でもかんでも調べたことを scrapbox にまとめている。というか調べたり考え事しながら scrapbox にどんどん書いていっている。

最近は コードリーディングに関するメモは zenn scrap を使ってみている(何故ならgithubのリンク展開が便利なので)が、それ以外はだいたいここにまとめていて、技術的な調べごとから旅行や税金やらの調べごと、読んだ論文・本・記事やyoutubeのまとめなどをなんでもかんでも詰め込んでいて、今は980ページくらい。

wasmやgcコンパイラ最適化の合間に紅茶の銘柄を調べている

インターネット無料物件に怒り狂ってたことがわかりますね

自分はあまり記憶力が良い方ではないので考えたことをどこかにダンプしておかないとすぐに忘れるし、整理整頓が苦手なので階層構造型のwikiが苦手で適当にどんどんかけるscrapboxにタグを付けまくって運用している。

上記ブログみたいにやったこと単位でログを残すのも良いし、自分みたいに調べたことやらを書いていくのも良い。とにかくやったこと・学んだことをどんどん残していくと、外部ストレージみたいなのが少しずつ出来上がってきて便利に生活できる。メモはいいぞ。scrapboxもいいぞ

(オフライン)プログラミング仲間が欲しい

ここ一年、自分の仕事がニッチな分野なこともあり(ビルドシステムやコンパイラ)基本的に一人で仕事をすることが多い。さらにオフィスが国外にあるため出社ができずだいたいは物理的にもプロジェクト的にも一人で仕事をしている。

オフィスなどでコーヒーなどを淹れに席を立ったタイミングで多少似たような仕事をしている人と雑談するみたいな体験が恋しい。 (最近は近所のローソンで偶然あった友人とWasmGCの話で盛り上がったのが良い体験だった)

同じ方向を向いている人と気軽に雑談できる空間っていいな、なんとかしてそういう場を作れないものか(オフィスのある会社に就職する以外で)

todo.紙

todo.紙

これまでいろんなTODOリストを試してきたけど、最近紙で仕事やソフトウェア関係の直近やることリストをまとめている。

これまで5年くらいは TodoistTickTickTodo.txtGoogle Todo リストを使っていたのだが、どれもいまいちしっくり来なかった。

というのも、優先度が低いタスクが一生インボックスに残っていて、それを見るたびにうんざりするし、他の重要なタスクに対してノイズになってしまう。優先度・期日・グループを決めてフィルタリングしたりする機能などはだいたい揃っているのだが、自分のようなものを整理するのが苦手な人間にタスクの優先度付や期日をポチポチやるのはあまりにも面倒で全然やらない。

これらのTODOアプリはどれもあまりにも簡単にタスクを追加しやすいのが自分にとって問題な気がする。例えばTodoistはgmailとの連携でメールから簡単にタスクを追加できるので、githubからの通知をじゃぶじゃぶtodoistに追加したりできるし、そもそもパソコンはコピペのおかげで高速にタスク追加ができる。

しかし、その結果あまり重要でないようなものでもどんどんタスクに追加されていってしまう。几帳面な人は一旦全部タスク追加した後にそこで優先度付して整理すればーってなるのかもしれないけど、僕には無理だった。

というかそもそも仕事の大規模プロジェクトとかじゃなくて個人のTODOなんだからそんなだいそれた機能はいらないのだ、期日がもうすぐとかいう通知は全部無視してるので役に立ったことはない。

紙はtodoを追加するのにもノートとペンを取り出して、文字を書くみたいなアナログで面倒な操作が必要なため、タスクを追加するのに時間がかかる。しかも日付やら優先度でフィルタとか便利なことはできないので、紙がいっぱいになったら次のページにいって、残ったタスクはまた手書きで書き写さないといけない!

しかし、この面倒さのおかげで、タスクを追加するときにそれは本当に自分にとって重要かどうかを考える余白が生まれるし、残存タスクを次のページに書き写さないで捨て去ることもできる、それだけやらなかったのだから重要ではないのだろう。本当に重要なら覚えてるはずだし、他の人からpingが飛んでくる。

今も todoist は買い物リストとか事務手続きとして使っている、これくらいでいいのだ。改めて物事を電子化して便利にすることが必ずしも豊かさにつながるわけではないと思うことができてよかった。