たにしきんぐダム

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🇳🇿ニュージーランドへの入国・検疫メモ

Paekakariki escarpment track https://www.wellingtonnz.com/visit/trails/escarpment-track

新婚旅行でニュージーランドの(妻の従兄弟を訪ねて)ウェリントンに滞在しています。自然豊かでこの国特有の動植物を見ることができる美しい国なのですが、それらの種を守るためニュージーランドに入国するための検疫検査がめちゃくちゃ厳しい。また訪れるときのメモとして入国するにあたってのメモを残しておく。

入国にあたっては以下のサイトにあるように以下の4つが必要になる。あとこれに加えて、帰りの航空券も用意しておくのが良さそう(?)

www.newzealand.com

有効期限内のパスポートはまあ当たり前なので良いとして、IVL、NZeTA、渡航申告、そして入国時の検疫についてメモしておく。

国際観光税(IVL: International Visitor Levy)

www.immigration.govt.nz

IVLは観光地やインフラの保護と改善や先住民文化のサポートのために利用される観光税で、(観光の場合)後述するNZeTA申請時に一緒に支払うことになる。

2019年7月に35NZDで導入されたのだけれど、2024年10月から100NZDに値上がりしました。つらい。

NZeTA

nzeta.immigration.govt.nz

アメリカのEATA、オーストラリアのETAみたいなもので、日本などのビザ免除国(?)からの渡航やトランジットでニュージーランドを利用する場合(?)必要になる。ニュージーランド入国の72時間以上前に申請する必要があり(実際は申請して30分くらいで発行されたが、時間がかかる場合もあるので早めの申請するのが良い)

結構できの良いアプリで申請が可能で、5-10分くらいで完了できる。料金はアプリの場合17NZD(ここでIVL分の100NZDも追加で支払うことになる)。発行されるとメールで通知が来て、パスポートとデータが結びつくようなので入国時には特に何も見せる必要はなかった。

帰りの航空券(の予約画面など)

Visitors entering New Zealand without a visa (as visa waiver visitors) must have valid onward travel arrangements when entering New Zealand (for instance a return ticket or official confirmation that a ticket is booked and paid for). The return ticket must be from New Zealand to a country they can enter.

www.immigration.govt.nz

とのことで、ニュージーランドに入国するには、帰り(というかニュージーランドから出国)の航空券や航空券の予約確定画面が必要になる。長期滞在の場合はどうするんだろう?

これは入国のときではなく、ニュージーランドに向かう飛行機のチェックインをするときに航空会社(カンタス航空)の職員さんに尋ねられた。スマホで帰りのフライトの予約画面を見せるだけであとは入国時なども特に何も聞かれなかった。

ニュージーランド渡航申告: New Zealand Traveller Declaration (NZTD)

www.travellerdeclaration.govt.nz

検疫に関する申告。健康状態や旅行日程・目的・滞在中の連絡先やホテル・ここ最近の旅行履歴・食べ物や動物性製品やアウドドア製品を申告する必要がある。この食べ物などの申告がかなり厳しくて、申告漏れが見つかった場合(X-rayでのカバンの検査やBiosecurity Dogが持ち込み禁止品を嗅ぎ分ける)400NZDの罰金が課されることになる(飛行機の中で不安だったら全部declareしろ、じゃないと400NZDの罰金やという動画を見させられる)。

ここで申告するのは生鮮食品・加工食品(乾燥食品、スナック、インスタント食品、調味料なども含む)・肉類や乳製品・動物由来の装飾品(毛皮など)・使用済みのアウトドア用品なども含まれる。かなり厳しいので詳しくは公式サイトなどを見て調べよう。

申告は飛行機内やニュージーランドの空港で手に入る申告書類に紙で書いてもいいが、Web/アプリ上で申告も可能になっている。オンライン申請するとパスポートとデータの紐づけがされるので、入国検疫時にはパスポートを見せるだけでOK。

僕らは

  • (パッケージされた)スナック菓子
  • (パッケージされた)スープ類・だし・ティーパック
  • 購入したばかりのカシミアのストール(動物由来の装飾品)
  • (昔使用したことのある)登山用の靴

あたりを申告した。

入国時の検疫

これがけっこう大変だった。僕らが空港についたのは23:30くらいで、便も少なかったので1時間くらいで通過できたけど、混み合ってるともっと時間かかることもあるらしい。

  • まずは普通にパスポートと顔認証でのゲートをくぐる
  • 次に検疫検査官(?その1)的な人に(オンライン申告している場合は)パスポート、もしくは申告書類を提出する。
    • ここで申告内容について詳しく質問される。スナックってあるけどどういうもの?動物由来のものって何?
    • 回答結果によって、次の検疫レーンのグループ分けをするための札みたいなものを渡される。(特に詳しい調査は不要なら緑(?)、詳しい検査が必要なら黄色やオレンジなど)
    • 僕の場合は登山用の靴に変な菌がついてないかを念の為調べたいということで、黄色の札を渡された。
  • 預け入れ荷物の受取
  • 預け荷物を持って、札の色に沿ったレーンに並ぶ
  • 黄色レーンは多分要バイオセキュリティチェック的なやつで、検疫検査官に荷物を全部見せる必要がある。(靴だけじゃないんだね〜)
    • ここで改めて持ち込みのスナックなどについて説明が必要だった。
    • 靴に関しては、なんかバイオセキュリティチェックのための部屋に一度持っていかれて検査され、問題なかったので戻ってきた。
    • ここで検査済みの荷物については以下のようなシールが貼られて返ってくる。
    • ここですべての荷物にシールが貼られた場合はこれで終了。そのまま出口に行って良いっぽい(多分?)

  • すべての荷物にシールが貼られていない場合は緑(?)のグループに合流して荷物をX-ray検査にかける。
    • ここで、上のシールが貼られている荷物についてはX-ray検査は不要らしい。(あのシールが何を意味するのか何の説明もなかったのでベルトコンベアに載せようとしたらおい!シール貼っとるやんけ!降ろせ!と怒鳴られてつらい)
  • X-ray検査が終わったら終了、入国完了。おつかれさまでした。

biosecurity dogは今回見なかったな

オーストラリアは検疫厳しいみたいな話聞いてたけど、ニュージーランドの厳しさは桁違いだった。次にニュージーランド行くときに参考になれば良いけど多分細かい話は忘れてていろいろ苦労しそうだ。

ニュージーランド、入国は面倒だけど自然豊かで安全な感じがしてとても良い国です〜。出国時になにかあったらまた追記しよう。

『Rustで学ぶWebAssembly』でWasm Component Modelに入門した

すごく良かった!久しぶりに技術系の本を通読できた気がする

gihyo.jp

Wasm Component Model の勉強しないとなーと思っていた*1ところに手を動かして学べる本が出たので読んだ!

Wasm Component Model のツールチェーンが一番充実しているのはRustで、これを学ぼうと思うとどうしてもRustを避けることはできないのだが、何分自分はRustに不慣れなので二の足を踏んでいた。 しかしこの本は第一章がRustの簡単な入門に割かれていて、それに本の中のRustのサンプルコードも解説が懇切丁寧に書かれているのでRustの経験がない自分*2でも躓くこと無く読み進めることができました🎉

注意すべき点としてはWasm Component Model、とりわけregistryまわりはまだ変化がとても早く、本をそのまま写経していると動かないこともあるかもしれない。例えば本の中では wit というコマンドを使う場面があるのだが、本書で使われている wit publish --init--init オプションが 0.16.0 では消えていたり、つい最近 wit コマンドが消えて wkg代わりに使ってねってことになっていたりした。本の通りに読み進めたい場合は cargo install wit@0.15.0 すると良いかもしれない。

最新技術を取り扱う本だとどうしてもこういうことは起きちゃうね。

最初の wit publish とかの部分以外はだいたい同じだけれど、wkg を使った簡単化した作業ログを下に置いておく

github.com

Wasm Component Model 変化が早く、個々の関連技術のドキュメントを眺めたりしていたけれど全体的にどういう開発体験になってくるのか全然分かってなかったのですが、この本のおかげで全体感を掴むことができました!

*1:開発に携わっているScalaのWasmバックエンドWASI preview 2 対応 のために

*2:以前 https://rust-exercises.com/100-exercises/ を使って勉強したことがあるがほぼすべて忘れた。ちなみにこの本で必要な知識は100Rust Excersiceよりはるかに少ないので安心

やりたいこと・学びたいことがたくさんある焦り・急がば回れ

散文 何だか最近ソフトウェア開発者として焦りを感じている

知りたいことや学びたいことがたくさんある。WasmやRISC-V・コンパイラ最適化やLLVMについてだってもっと深く知識を身に着けたい。

とはいえ時間の全てを勉強に投げ出すわけにはいかない。仕事はあるし生活もある、優先度をつけてやっていかないといけない。しかし深い知識を身につけるには時間がかかる。

本やドキュメントをこつこつと時間をかけて読み続けるしかないのだが、早くそれを分かりたいという気持ちが先行して、ついショートカットしようとしていきなりそれらのプロダクトのコードを読もうとしてみたり、ちょろっと表面を触って分かった気になろうとしてしまう。そしていきなり事前知識が少ない状態でそれらのプロジェクトのコードを読もうとすると当然たくさんの未知の情報に圧倒されて惨めな気分を味わうことになる。(戒め)

ちゃんと本やドキュメントを一から読んで、知識を積み上げていくしかない。高速にコツコツしないといけない。

一方で、仕事で学びたいことを同一分野にしてやると仕事しながら自分の身につけたいことを知れてハッピーではあるのだが、その仕事にありつくためには、その分野について知識や経験がなくてはならない。しかしある程度歳を取ってから未知の分野にジョブチェンジみたいなのは結構ハードルが高いような気がして、また更に焦りを感じてしまう。(とはいえ本当にそれを専門にしたいのなら、例え給与ががっつり下がったとしても飛び込まねばならないだろう)

戦略的には現状の仕事をうまいこと自分の次に身につけたいことに寄せていって、今の仕事の範囲内で自分の身につけたいことを学んでいくのが良いのかな。

いったんキャリアのこととか忘れて、焦りもなにもなくただ純粋に楽しみのために学ぶっていうことがまたできるようになりたい。何かを勉強するときいつも頭の片すみにそれがどう役に立つかみたいなことがよぎってしまう自分が嫌だ

ScalaMatsuri 2024 で Scala の WebAssembly 対応について話しました / スタッフとして参加しました

2024年6月に開催された ScalaMatsuri 2024 に参加しました!

Scala to WebAssembly: How and Why

今回は久々の大規模オフライン開催で、会場は久しぶりにお台場のプラザ平成でした。この会場でのScalaMatsuriに参加したのは5年前の2019年(と2018年に初参加)だったので、とてもエモい気持ちで会場に向かいました。

今年はスピーカー兼スタッフとしての参加で、スピーカーとしては最近開発しているScalaのWebAssembly対応について話し

speakerdeck.com

スタッフとしては、プログラムの選定や翻訳・(@scala_jp@scalamatsuriの)SNS運用・(会場でたまに)通訳などをさせていただきました。大変だったけど楽しかった!来年以降もScalaMatsuri運営に関わっていきたい😎


久々の大規模オフライン開催だったのでどうなるか少し不安ではありました。蓋を開けてみれば大盛りあがりの2日間で、ScalaMatsuriという名の通りお祭りのような賑わいで、久しぶりに技術イベントの熱気を感じることができました。

オープニング

休み時間/企業ブース

無限コーヒー

また今年は海外からの発表/参加者が多く、国内国外ともに主にオンラインでしたやりとりしていなかった人と初めて/久しぶりに会うことが出来てよかった

楽しくScala書いていくぞ〜と思える良いイベントでした、また来年も参加したい!

スポンサーブースも楽しかった、ありがとうございました!!!


過去のScalaMatsuri

tanishiking24.hatenablog.com

developer.hatenastaff.com

神奈川から大阪へ引っ越しました

多摩川浅間神社より

2024年4月25日に神奈川県川崎市から大阪府茨木市に引っ越しました。前回の引っ越しは2020年9月だったので、3年半程度を関東で過ごしたらしい

tanishiking24.hatenablog.com

神奈川への引っ越しは東工大への進学がきっかけでしたが、大学院は休学中。修論以外の単位はとっているのだけれど、納得のいく研究テーマが思いつかないまま最近は仕事が楽しく(ScalaのWasmGCコンパイラバックエンドの開発をScala Centerと共同でやっている)卒業失敗してしまっている。(Wasmコンパイラ関連でうまいこと修論できないかな〜)

京都に7年半ほど住んでいたので関東から戻ってきたという感じだし、大阪にはこの半年間足繁く通っていたのだけれど以下の理由でとても気に入っている

  • 関西在住の友人が多い
  • (人口に対する)カフェやレストランの数が多い
  • 京都よりも気候や市政が好み
  • 何もかもが安い。家賃・外食費が顕著(東京で金銭感覚を破壊されただけかもしれない)
  • ボルダリングジムが多い
  • 梅田やなんばを除けば、人がそれほど多くなくて過ごしやすい
  • 自転車で行動しやすい

関東は住めば都になるかなと思ったけど3年半住んでも not for me だった。人が多いのがとても苦手で、仕事はフルリモートなのでそれはそう。

とはいえ悪いことばかりではなく、関東の良かったところといえば

  • 関東在住の友人と直接会って遊ぶ機会が格段に増えて交流を深められた
  • 良いボルダリングジムが多く、しばらくやってなかったボルダリングに再びハマることができた
  • 羽田と成田から国際線がたくさん出てて便利

引っ越しにあたって関東でいろんな人と会っておこうと思ったが忙しくて無理だった…また東京に行く機会はあると思うのでそのときはよろしくお願いします〜

大学入学から10年くらいずっと1人暮らしだったけれど、これを機に2人暮らしになりました。どうなるか楽しみですね。

茨木市の文化・子育て複合施設「おにクル」から